屋久島旅行記その19 星の雨ふる島


 

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2016.7.26(Tue.)17:58「恵比寿大黒とし」
一時間ほど仮眠して、Sさんに教えてもらった居酒屋へ。
うぉっ、寝たら一気に筋肉痛が、、、だるい眠い。。。

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トビウオの唐揚げ そのまま出てきたので、圧巻。硬そうな胸ビレ(羽の部分)も食べれるというので、頭からまるごとバリバリ食べる。ウマー!!ありがとうSさん。

dscf1026焼酎はガマンガマン……

宿に戻って、バイクで永田へ。屋久島の永田浜は北太平洋最大のアカウミガメの産卵地であり、そのウミガメ観察会を予約していた。やはり、目的地までは思ってたより遠い……。ちょっと飛ばしながらも、夕日は拝見させて頂く。あー、疲れが抜けてくー。

dscf10322016.7.26(Tue.)19:13

日が沈むと半端なく暗い。「屋久島うみがめ館」が目印なのだが、通り過ぎてしまったかも…… と恐る恐る走っていたら、警備員の方がライトを持って立っていたので、通り過ぎずに済んだ。

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「屋久島うみがめ館」はNPO法人が運営していおり、ウミガメに関する資料が展示されている。ウミガメの
赤ちゃんと成体の展示もあり、びっくり。

この日は高校生の団体(30〜40人くらい?)が参加していて賑やかだった。

産卵を見るために、20時から観察会が始まり、見れなければ23時まで粘る主旨で募集(参加協力金1500円/中学生以下は無料)していたのだが、最初の説明の段階で、どうやら、見れる可能性が低いとの事。ピークは6月で、今はむしろ、孵化した赤ちゃんが海に帰る時期なのだそう。
とはいっても、産卵も日に数件あるらしいのだが、時間がどんどんずれており、深夜の2時3時〜朝方に産卵するらしい。

じゃあ、ダメやん!と思ったが、ダメな時のために子ガメの放流会を準備しているというので溜飲が下がった。ひとしきりウミガメの現状と保護活動の状況、鑑賞の注意事項について説明を受ける。

永田浜で生まれたウミガメが、再び永田の海に戻ってくる確率は1/5000。消波ブロックにハマって絶命したウミガメ(陸上では後ずさりできないため)や、船のスクリューで下半身を損傷したウミガメの写真等を見る。そのウミガメはそんな状態でも、産卵のために浜に上がって、力尽きたとの事。

光や人の気配にものすごく敏感で、確実に安全を確認してからでないと浜に上がらないそう。上がった後は後ろ足で卵を産むための穴をひたすら掘るが、満足いく形に掘れなかったら何十回でも掘り直す。結果、出産が朝方になる事も。卵を産んだら、前足を使って穴をカモフラージュ。事が済んだら、生む前とは対照的にさっさと海に帰る。
こんな話しを聞いたら、産卵しているウミガメと一緒に泣いちゃうね。

鑑賞場所に移動するため、うみがめ館を出ると、満天の星空!
こんな星空を見るのは小学校の林間学校で行った乗鞍岳以来だ。
いつか、この時の星空を超える星空を見たいと漠然と思っていたが、意図せずに目の前に飛び込んできた。
広大な水平線に落ちていく星座は地球の自転をよりダイナミックに演出してくれる。

警備のおじいさんが「昔はこんなもんじゃなかった。もう、星!星!星!!で隙間がないぐらいだったんだから。いや、うそーとか言われるけど、嘘じゃないって。やっぱり、屋久島もPM2.5とか大気汚染の影響を受けてんだ。」

いやいや、そんな星空観たらハルマゲドンかと思っちゃうよ。。。と思ったが、この場におじいさんの話を否定できる人はいない。

高校の先生?もしくは、ツアーガイドさん??の星座講義に便乗参加し拝聴。

「こういう星座っていうのは大体ギリシャ神話から来てるんだけれど、中国にも星座があって、それは星宿と呼び、天を28に分けて〜」

すごーく詳しく、流暢に説明してくれるのだが、ほとんどの高校生が話についていけず、辟易しているのが伝わり、単純に流れ星が見えた時が1番盛り上がっていたのでウケた。そこでもすかさず、高校の先生が「流れ星っていうのは見たいと思って見ると見れなくて、ぼーっと眺めている時の方が見えるんだよね」と薀蓄を挟んできたので流石だと思った。北斗の拳の死兆星ネタも、僕にはズバリ刺さったが、いかんせん、世代が若すぎた。あべし!!

待機場所が砂浜の前にあるコンクリートの駐車場だったので、一人砂浜に入り、しばらく、寝転がって星空を観る。「うわーすげー!」としか言えない。疲れている筈なのに、異様に目が冴えていて、眠くならない。体がふわふわしていて軽い。このまま昇天して、星空と一体になろうかといったその時に、

「うわっ!」

「死体かと思ったよ!」

と警備のおじいさんに注意され元の場所に戻った。気付かれたのは、警備のおじいさんが3回目に通り過ぎた後だったので、充分満喫できてしまった。

無線で報告が入る度に皆が期待したが、結局、ウミガメの上陸は確認できず、子亀の放流会が開始。光に向かう性質を利用し、スタッフがペンライトで誘導して海に還す。外国人を専門にガイドする外国人がいて、彼が参加する時は必ず産卵が見れると豪語していたが、見れずに残念そうだった。でも、お客さんは大はしゃぎ、日本語が伝わってないからか、思わず、脱線した子亀を持ち上げて助けてしまう。(接触、撮影一切禁止)誘導しても、全ての個体が海にたどり着くわけではなく、動かなくなってしまったり、足を損傷した子亀もおり、リアルを考えさせられた。

放流会が終わった後は、解散。誰のせいでもないのに、警備のおじいさんが「ごめんね~」「ホント、ごめんなさい」とペコペコ謝っていた。ホント、気の良い人だ。まだ23時になっていないので、希望は薄いが、待ちたい人は待つという事になり、僕と、外国人グループとカップル、家族連れ一組が残った。星空を観ながら待つこと20分。警備のおじいさんが慌ただしい。

「おっ?あがったかもよ!俺いつもやってるから雰囲気でわかるんだ」

その言葉は的中し、その後すぐ、無線が入る。

「えっ!隣?」

「あがった!あがったって!!」

「急いで急いで!」

どうやら、隣の海岸に上がったらしい。

「お母さん、できすぎだよ、もういいよ」と3年前に他界した母に思わず呟いた。

皆で猛ダッシュ。真っ暗でどこが入口か警備のおじいさんでも分からない。茂みを抜けて、浜にたどり着いた所で、ウミガメは去った後だった。これはこれで、楽しかったので、残念そうな子供に「ハラハラとドキドキの連続だね」と話しかけ、微妙な空気を醸し出し終了。

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2016.7.26(Tue.)23:13
帰りは途中でカメラを取り出して天体撮影。結構、体にきていたが、我ながらよくやる。撮れてるんだか撮れてないんだか分からない感じで撮影して、帰宿。あらかじめヤクデンで買っておいたつまみで三岳の原酒をいただき、昇天した。

「今旅に一片の悔い無し」

ドーン!