【薬用シャンプー】「マラセブ」と「ノルバサンシャンプー0.5」の違い


 

 両方共、皮膚病用の薬用シャンプーという事で、どう違うのか?を調べていき、比較表を作っていこうと思います!

まず、目についたのは製品の表記です。

ノルバサンシャンプー0.5は動物医薬部外品、マラセブは動物医薬品とあります。

(ちなみに、写真のノルバサンには獣医師処方用とありますが、販売元に確認した所、市販品と成分は一緒だそうです。)

この表示があるという事は、両方共、薬事法によって規制されたものであり、農林水産省の審査を受けて承認を得たものだという事です。

色々調べて見たところ、動物医薬品は配合されている有効成分の効果が認められており、病気の治療や予防に使われ、動物医薬部外品は効能・効果が認められた成分が配合されてはいるが、医薬品ほどの効能は無く、どちらかというと予防に重点を置かれたものらしいです。

以前、マラセブが普通のペットショップで売ってない!と驚きましたが、医薬品なので、医師の指導の元、処方されるのが一般的なんでしょうね。

また、ノルバサンが医薬部外品だと言っても、獣医が処方するくらいなので、相応の治療効果も望めるはずです。

ここまで要約するとこんな感じ?↓

■ノルバサンシャンプー0.5
動物医薬部外品
皮膚病予防/治療用
 
■マラセブ
動物医薬品
皮膚病治療用

 

次に、表示されている成分を見てみましょう。

 

<ノルバサンシャンプー0.5の成分>

クロルヘキシジン酢酸塩 (主剤)
ヤシ油脂肪酸アミド (界面活性剤)
ラウリン酸ジエタノールアミド (界面活性剤)
塩化ジアルキル(12-15)ジメチルアンモニウム (界面活性剤)
ポリエチレングリコール6000 (粘稠剤)
青色1号 (着色剤)
フェニルエチルアルコール (芳香剤)
酢酸ベンジル (芳香剤)
塩酸 (p調節剤)
精製水 (溶剤)

参照:http://www.wanwantown.co.jp/sale/item/nolvasan/

 

<マラセブ成分・含量>

100mL 中
ミコナゾール硝酸塩 2.0g
クロルヘキシジングルコン酸塩液
(20%溶液) 10mL
(クロルヘキシジングルコン酸塩として2.0g)

参照:http://www.kirikan.com/malaseb/malaseb/index.html

 

こうして見ると、ノルバサンは洗浄成分である界面活性剤の表示が目立ちますが、マラセブの方は界面活性剤の成分表記は一切ありません。

また、ノルバサンは商品名に「シャンプー」と名前が入っており、商品説明で洗浄能力を謳ってコンディショニング成分も含有している事から、シャンプーの色合いが強い印象です。

一方マラセブは、取扱説明書に

本剤は効能・効果において定められた目的にのみ使用すること。本剤は、界面活性剤が含まれているが、汚れを落とすことのみ目的としたシャンプー等の洗浄剤とは異なるため、適応疾患以外には絶対に使用しないこと。

 

とありますので、薬品としての意味合いが強いという事になります。

匂いも、ノルバサンはさわやか系ですが、マラセブは決していい匂いじゃないですからね。

ここまでを比較表に加えると↓

■ノルバサンシャンプー0.5
動物医薬部外品
皮膚病予防/治療用シャンプー
香料入
 
■マラセブ
動物医薬品
皮膚病治療用薬品
香料不使用っぽい匂い

 

また、ノルバサンの主剤「クロルヘキシジン」酢酸塩とマラセブの「クロルヘキシジン」グルコン酸塩液が被っているのですが、どのような目的の成分なのか、これまたご丁寧にマラセブの取説に書いてありました。

マラセチア皮膚炎は、皮膚分泌機能異常の起きた皮膚で、好脂性のマラセチアが増殖することによって、炎症やそう痒が発生し、さらに、マラセチアとの共生関係が示唆されているスタフィロコッカスの相乗的な増加も皮膚炎の悪化に関与していると考えられている。そのため本剤は、マラセチアには抗真菌薬のミコナゾールスタフィロコッカス属菌には消毒薬のクロルヘキシジンを配合している。

 

「スタフィロコッカス属菌」って名前が難しかったので調べてみたところ、「ブドウ球菌属」という表現が出てきて、なるほど「ブドウ球菌に効くのね!」と判った気になりましたが、それではいかんと「ブドウ球菌ってなんやねん?」と恥を忍んで調べたら、細菌の一種という事がわかったので、「細菌に効くのね」という事で落ち着きました。

で、マラセブだけに入っている「ミコナゾール」は抗真菌薬とありますので、「真菌=カビに有効だよ」ということですね。

ノルバサンの主成分であるクロルヘキシジンが有効なのは主に細菌に対してで、真菌に対しては効果が劣る様です。
(参考→ http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se26/se2619702.html)

ところがどっこい、ノルバサン公式ページで紹介している、クロルヘキシジンの有効菌種一覧(PDF)にマラセチア酵母菌はおろか、ウイルス!!や他の真菌も含まれているので、少なくとも、無効ではないようです。

ここまでをまとめると以下になります↓

■ノルバサンシャンプー0.5
動物医薬部外品
皮膚病予防/治療用シャンプー
香料入

主に細菌に効く
 
■マラセブ
動物医薬品
皮膚病治療用薬品
香料不使用っぽい匂い

細菌とカビに効く

 

次にノルバサン公式ページでは、

「ノルバサンシャンプー0.5は、ワンちゃん、ネコちゃん専用の殺菌性薬用シャンプーです。」

 

とあるので、ネコ用としても使える事がわかります。

一方、マラセブの場合は取説の一番最初に以下文言があり、猫とはどこにも書いてないので、犬用と解釈出来ます。

【効能 ・ 効果】
犬:マラセチア皮膚炎
本剤は、マラセチア属菌以外の真菌又はスタフィロコッカス属菌以外の細菌、外部寄生虫、内分泌及びアレルギー等が主因と判断される皮膚炎に対する有効性は確認されていない。

 

しかし、マラセブの大元のサイト(Dermcare (ダーマケアー)社)では、猫への使用方法が明記されています。

Whilst bathing cats is never easy, many will tolerate water better if it is not running. Using a 3 bucket technique, where all buckets are filled with warm water can help. The cat is dunked (not including head) into the first bucket and shampoo applied, then wrapped in a towel for the 10 minutes to stay warm and prevent licking foam. Once the 10 minutes is up the cat is sequentially dunked into the foamy then remaining buckets to rinse the coat.

 

web翻訳を駆使してもなんとなくしかわかりませんが (汗)、「猫を入浴させるのは大変だから、こんなかんじで使ってね」という感じでしょうか。

また、このページではマラセチア(Malassezia)という単語よりも、ring worm(白癬)という言葉が多用されており、単に Malassezia=ring worm という表現なのかもしれませんが、含有成分である、ミコナゾールは白癬にも有効なようです。

参照→ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%82%B3%E3%83%8A%E3%82%BE%E3%83%BC%E3%83%AB

他、本家サイトでは、

A damp cloth, with a little diluted foam can be used to clean the face of both cats and dogs. (少し希釈された泡で湿らせた布は、ネコ及びイヌの両方の顔をクリーニングするために使用することができる。)

 

と日本の取説にはない表記もありますね。

この表記の違いが、 法律上の問題なのか、そもそも、成分が違うからなのかは解りませんが、しっかりした知識がない以上、取説の表記通りに使うしかありません。

ちなみに、コチラの獣医グループのサイトを見ると、マラセブを希釈してイヤークリーナーとしても用いるケースがあるみたいですね。

 最終的にマラセブとノルバサンシャンプー0.5の違いをまとめると以下になりました。

<マラセブとノルバサンシャンプー0.5の違い> 
 
■ノルバサンシャンプー0.5
動物医薬部外品
皮膚病予防/治療用シャンプー
香料入

主に細菌に効く
犬猫用
 
■マラセブ
動物医薬品
皮膚病治療用薬品
香料不使用っぽい匂い

細菌とカビに効く
マラセチア皮膚炎の犬用
(本家海外製品は猫にも使え、白癬にも有効だが、日本発売のマラセブにその記述はない。)

 

 個人的には、我が家のプッチ(チワワ♂)の散歩が、草むら突っ込みまくり&おしっこ電柱に被毛が触れまくりなので(汗)、希釈した溶液をタオルに染み込ませて散歩後のケアに使ってみたいな~と思ったりしました。

 チャンチャン♪

 

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